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「ひとりひとりに合った方法で心を癒してほしい」
子どもを亡くすという悲しい思いからその悲しい思いを受け入れるまでには、
たくさんの方法と人それぞれのステップがあると思います。
たくさん泣いたり、悲しい思いを聞いてもらったり、
自分ひとりだけではなくたくさんの仲間がいることを知ったり・・・。
そしてその方法を見つけ出すために本を探したり、
ネットを尋ねたり、自助グループに参加したり・・・。
心を癒すための手段は人それぞれ違います。自分に合った方法を探し出し、
そこに参加して心を癒していってほしいと思っています。
そのためにたくさんの選択肢があれば、と考えています。
そして「天使のブティック」もその選択肢の一つになればよいと思っています。
「あなたの気持のわかる仲間がいます」
わたしたちは流産・死産・新生児死などで子どもを亡くした天使ママです。
わたしたちが縫ってプレゼントすることで、同じ悲しい体験をした天使ママ達に
「ひとりじゃないよ」「あなたの気持のわかる仲間がここにいるよ」という
メッセージを送っています。
「ここは亡くなった子どもの話もできる場所」
わたしたちは月に1回集まって、お話をしながらベビー服や帽子を作っています。
その中のお話の大部分はたわいない日常生活のことで
普通にお友達とお話するようなことです。
わたしたちは日常生活の中ではなかなか亡くなった子どもの話をすることができませんが、
ここでなら、いつでも亡くなった子どもの話をしてもいいのです。
そんな場所がわたしたちの身近にはありませんでした。
「製作物は同じように悲しい思いをしたご両親へのプレゼント」
「天使のブティック」は活動に賛同してくれた方々の寄付で
材料を買い製作を行っています。会費は必要ありません。
製作作業はそれぞれが自分に出来ることを自分のペースでやっていますので、
いつまでにこれを作らなくてはいけないというノルマもありません。
作業が終わるとその場でお昼をとり、またお話を続けます。
そして、そこで作った製作物は無料でプレゼントしています。
「たくさんの選択肢があれば...」
「天使のブティック」では
わたしたちのように天使ママたちが参加し
活動しているグループ同士がつながることで、
何かを求め捜している天使ママたちに
「こんな活動をしているグループもありますよ」と紹介し合い、
その中でそれぞれが自分に合ったグループを選択し
参加できるようになればよいと思っています。
わたしたちは「天使がくれた出会いネットワーク」に参加しています。